2019年6月19日の番組、フジテレビ系「何だコレ!?&林修ドリル 日本の謎を大調査SP」で「間違いだらけの生前整理」というテーマで、生前整理のことが分かりやすく解説されていました。
番組の中では、終活ライフケアプランナーの資格を持ち、講演会なども行っておられる、女優の財前直見さんが色々と教えてくれましたので、ご紹介したいと思います。
生前整理とは?
そもそも生前整理とは何でしょうか?
多くの人は「生前整理」を死ぬための準備と思っている方が多いようですが、単にそれだけではありません。
それは、生きているうちに、自分が死んだ後のことを考えて、身辺や遺産などを整理することを指しています。
生前整理は大きく2つに分けることができます。
それは、「身の回りの整理」と「エンディングノートの作成」です。
身の回りの整理
家の中を見渡すと、ほとんどのお宅で物が溢れかえっているのではないでしょうか?
生前整理では、家のどこに何があるかすべて把握するまで減らすことが重要です。
どこにしまったのか忘れてしまうものは、実は大切なものではありません。
残りの人生は自分の好きな物だけに囲まれて過ごそうというのが生前整理の考え方です。
物を捨てる時、要る要らないで決めるのではなく、今使っているか使っていないかで決めるのが基準となります。
片付けていると残された家族が大助かりの4アイテム
洋服
洋服は物の中でかなりの部分を占めていることが多く、大量に残されていると家族が困るアイテムです。
まずは家の中の洋服を一度全部出すことによって、視覚的に洋服の量を脳にインプットします。
見える化することによって、着る・着ないが明確になりますので、必ず全部出すこと。
処分する服は、フリマアプリで売るのに向いていないと言われています。
なぜなら、フリマアプリでは、売れるまで商品が手元に残るため、生前整理のように一気に処分したい場合には向かないからです。
なので、リサイクルショップや下取り業者に全部買い取ってもらうと良いでしょう。
美術品などの高額品
絵画などの美術品は、残された家族が価値が分からないことが多く、貴重な作品が台無しになることが多いそうです。
また高価な物が残されていると、残された家族が分け合うことができず大きな問題に発展することが多く、できれば現金化しておくことがおすすめなんだとか。
写真などの思い出の品
写真やスキャンなどしてデータ化することにより、場所を取らずに思い出の品を残すことができます。
自動車
自動車を生前に名義変更しておけば必要書類も少なくてすみますが、亡くなった後に相続するとなると、兄妹全員の戸籍謄本や実印が必要になったり、遺産分割協議書などを作らないといけないので、かなり面倒くさくなります。
なので、生前に名義変更を済ませておくことをおすすめします。
エンディングノートの作成
もう一つの生前整理に、エンディングノートの作成があります。
エンディングノートは法的効力がある遺言書とは異なり、自分の希望を書いておくことにより、残された家族がとっても楽になります。
最近は本屋さんに行けば、専用のエンディングノートを売っているので、それを使うのがおすすめ。
エンディングノートに書いておくと家族が助かること
資産・保険
保険は、家族から連絡しないと保険金がおりませんので、資産がいくらあるのか、保険の受取人は誰か、どの口座・どの保険会社に加入しているのかを書いておくと、残された家族はかなり楽になります。
もし家族に隠れて入っていた保険などがあれば、そのまま分からず、保険金の請求ができない場合があるようです。
亡くなった時の連絡先
葬儀に来て欲しい人の連絡先が分からないと、残された家族はあちこち連絡を取って連絡先を突き止めるしかありません。
もしエンディングノートにそれらリストを書いておけば、家族はとっても助かります。
遺言書の有無
遺言書を書いているか書いていないかが分からないと、家族が無駄に探すことになるかもしれません。
なので、遺言書を書いているのか、書いていないのかをエンディングノートに書いておくのは大切です。
パソコン・スマホの起動パスワード
パソコンやスマホを使う年配者が増えており、その中に大切な情報を入れている場合があります。
パソコンのパスワードをもし業者に頼んで解除してもらうと、数十万円もかかる場合があります。
もし家族に残しておきたい情報がパソコンなどに入れているのであれば、起動パスワードだけでも書いておくと家族は助かります。
葬儀
葬儀選びは、意外と残された家族の悩みの種になっています。
もし自分の希望を書いておけば、葬儀選びも楽になります。
負債
借金こそ、エンディングノートに書いておくべきことです。
相続するものの中には、資産だけでなく、借金も相続に含まれます。
もし借金があることを知らず、遺産を相続してしまうと、原則的に借金も同時に相続することになります。
しかし、もし死後3ヶ月以内に負債の相続を放棄すれば、プラス資産の相続を放棄することを条件に、マイナス財産、つまり負債を免除してもらえます。
レシピ
代々受け継いだお母さんのレシピを書いておけば、残された家族は意外と嬉しいものです。
家族のために書いておくときっと喜ばれるに違いありません♪
まとめ
生前整理というのは、何も年齢が高齢になったからしておくことではなく、いつ死を迎えるかは誰にも分かりません。
ですから、若い人でも生前整理している人もいらっしゃいます。
生前整理をしておくことにより、常に断捨離の生活もでき、メリットも多くありますので、思いついた時に、一度本気で考えてみるのもいいかもしれませんね。
