2019年6月14日のBS朝日では、「笑顔の遺品整理士~家族の思いに寄り添って~」と題して、山梨県のある女性遺品整理士にスポットが当てられていました。
テレビ局が取材していたのは、山梨遺品整理センターの社長で、遺品整理士の古元奈保美さんです。
高齢化が進む昨今、核家族の増加に伴い、孤独死や空き家問題が深刻化し、「遺品整理」という仕事の重要性は増してきているといわれています。
遺品整理とは、家族や親族が亡くなった後の遺品を、残すものと処分するものとに仕分けし、整理すること。
中には家族だけで遺品整理する方もいらっしゃいますが、
- 時間がなくて家族では手に負えない…
- どこから手を付けていいか分からない…
- 遠方に住んでいて自分たちではできない…
- 期日までに立ち退かないといけない…
- 遺品を見るのがつらい…
- 施設で亡くなった親族の遺品整理をしてほしい…
など様々な理由で、遺品整理業者に依頼される方は少なくありません。
今回の記事では、「遺品整理士」がどのような手順や思いでこの仕事をされているのか、放送の中からかいつまんでご紹介したいと思います。
また、もし遺品整理を業者に依頼する場合、失敗しない業者の選び方がこの番組を見て分かってきましたので、その部分もご紹介したいと思います。
遺品整理を業者に依頼した背景
番組の中では、遺品整理を依頼された方が紹介されていました。
もともと都内に住んでいた男性が退職後は月の半分を山梨の実家で過ごしておられました。
しかしこの男性は3年前に亡くなって、そのまま空き家になって、荷物もそのままになっていたため、実の妹さん(73歳)が遺品整理を依頼してきたそうです。
空き家のまま誰も住まない状態で放置されると、家の痛みが早くなりますし、物が入っている状況だと買い手もつかないこと。依頼する側も高齢者で、広い家の荷物を片付けるのは大変だし、この状態で次の代に引き渡すわけにもゆかないし、前に進めないので依頼されたそうです。
遺品整理はどのような手順で行うのか?
遺品整理の依頼があると、まず下見をして見積金額を提示し、依頼者の了承を得てから作業に入ります。
そして作業する前には遺族に、「残すもの」と「処分するもの」を入念に確認します。
片づけていると、遺族も知らない貴重品や日記、アルバムなど思い出品が出てくる場合がありますので、それらは遺族に確認してから処分するのが遺品整理士の重要な役割となっています。
時には本棚の本の間に現金が隠されている場合がありますが、遺品整理士はそれら書籍を一冊ずつチェックしてくれます。
依頼者立ち合いの場合と、依頼者が立ち会えない場合がありますが、いずれにしても信用と信頼性のもとに成り立っている部分が大きいと言えます。
家電や家具、書籍など、リサイクルできそうなものは買取りしてくれ、見積代金から差し引いてくれる業者さんもいらっしゃいます。
また、仏壇や仏具などそのまま処分できないものは、「お焚き上げ」をしてもらうことができます。
遺品整理士はどんな思いで仕事をしているのか?
遺品整理士の資格は、「一般社団法人 遺品整理士認定協会」が認定しており、この資格を取得するには、遺族への対応や廃棄物処理などに関する知識が必要です。
遺品整理士の主な仕事は、単に部屋を片付けるだけでなく、良い思い出だけを残すことが使命であり、故人が遺族に見られたくないものは分からないように処分してくれます。
つまり、遺品整理士に依頼することによって、依頼者の希望にそえる価値のあるものだけ残すことが可能になるというメリットがあります。
家族が無き人への思いと向き合う作業は心の負担が大きいものです。だからこそ、単に荷物を片付ける作業員ではなく、依頼者の家族の気持ちに寄り添って、家族になったつもりで作業してくれる遺品整理士がいてくれることは本当にありがたいものです。
依頼者の感想
今回の番組で、遺品整理を依頼された方は、故人の妹さんで73歳の高齢者でしたが、あっという間に片づけが終わって驚いた様子でしたし、写真や日記などの思い出の品を見つけてくれて思い出に浸っておられました。
また、遺品整理士の古元さんがとても気さくで明るく、依頼者の女性も安堵した様子でした。
どんな遺品整理業者に気を付けるべきか
では実際に遺品整理を依頼する際に、どの業者に依頼するべきでしょうか?
現実のところ、山梨遺品整理センターの古元さんのような、良心的な遺品整理業者ばかりではありません。
中には、法外な料金を請求してきたり、処分する遺品を不法投棄したり、作業中に出てきた貴重品を依頼者に報告しない、などの悪徳業者もわずかながらいるのは確かなようです。
そこで、業者を見分けるための一つの指針として、次の点に留意されることをおすすめします。
- 遺品整理士が在籍している業者であること
- 遺品整理士認定協会が法令順守・作業品質レベルチェックした優良業者であること
- 適正金額で提案されている業者であること
といっても、一社一社調べるのは難しいことですよね?
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