遺品整理をしていると意外と捨てられないのが、雛人形や日本人形・ぬいぐるみといった、故人との思い出があり捨てづらい人形の数々。
故人が大切にしていたからこそ、これらをゴミとして処分するのは忍びないと思うのも当然です。
今回の記事では、人形やぬいぐるみなどを供養・お焚き上げをすべきなのか、またもしする場合はどこに依頼すればよいのかをご紹介したいと思います。
人形やぬいぐるみは供養すべき?
そもそも人形やぬいぐるみは供養すべきなのでしょうか?
実は日本には古くから「人形には魂が宿る」という考え方があります。
例えば、ひな人形や五月人形は、子どもたちの身代わりになって厄や災いが降りかかりませんように、また受験・就職・結婚など、人生の幸福に恵まれるように、という思いを込めて飾られています。
このようにお世話になった人形をゴミとして処分するのは、倫理的にも道徳的にも出来ないと考える人が多いのもうなずけます。
一方、日本以外の国々では、人形は単なるモノとして扱われるため、いわゆる人形供養をするという文化はあまりないようです。しかし、日本人のこのような考え方に感銘を受ける人も少なからずいるのは確かなようです。
海外の反応というサイトでは、人形供養をどう思っているかという質問に対し、次のような反応でした。
人形にも魂は宿るという考え方も、供養をして別れようという考え方も素晴らしい!-オーストラリア
大好きな人形を供養するなんて美しい伝統だね。彼らには普通に捨てちゃうなんて事は出来ないんだ。-アメリカ
日本みたいにアニミズムが根付いてる国では、一般的な人形とのお別れ方法なんだろう。
多くの欧米人には理解出来ないかもね。-スペイン人形の魂に敬意を表するということは、日本では愛情表現の1つなんだろうなぁ。-アルゼンチン
うーん、私にはイマイチ理解できない感覚だ。-ボリビア
美しいとも思ったし、同時に不気味だとも思った。-シンガポール
引用元:海外の反応
「人形供養」に対する海外の反応はまちまちでしたが、日本人らしい考え方に賛同する人も多かったようです。
人形供養するかどうかは人それぞれの決定で行うべきですが、もしゴミとして処分するのが忍びないという方は人形供養してあげるのが良いかもしれませんね。
人形供養はどこでできるのか?
では人形供養はどこでできるのでしょうか?
一般的には、神社やお寺で人形供養やお焚き上げをしてもらうことができますが、お焚き上げ専門の業者に依頼することもできます。
例えば、
■出雲高野山真言宗倉留寺(そうりゅうじ)
宅配便や郵送すれば、日本全国からの人形供養を年中受け付けています。
供養料は、1,000円~5,000円で、サイズによって異なります。
■人形供養ドットコム
箱に詰めて送れば、日本全国からの人形供養を一年中受け付けています。
届けた人形は、お寺の住職の手によってお焚き上げしてもらえます。
供養が終わったら供養完了のお知らせが送られてきます。
供養料は、どんな大きさの箱でも何体詰めても、1箱2,000円の一律金額です。
■みんなのお焚き上げ
お守りや写真、アクセサリーなどの小さな品であれば、1,650円~受け付けてくれます。
ぬいぐるみや人形など、大きめの品を送る場合は、6,600円~。
ひな人形や五月人形など、特大サイズのものは25,000円~。
遺品整理業者に依頼する
もし遺品整理を業者に依頼すれば、ほとんどの業者では、人形供養も行ってくれます。
中には遺品整理の基本料金の中に含まれている場合もあり、無料で行ってくれる遺品整理業者もあります。
遺品整理業者に依頼する際は確認するのが良いでしょう。